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2009年10月23日

大館国際に講話

大館国際情報学院に行ってきました

すいません、きょうはスタジオをお休みして
大館国際情報学院高校に職業の講話をしに行ってきました。

円形の図書室で 1時間20分ぐらい高校2年生たちとおしゃべりをしてきました。

僕のほかにも20人近い様々な職業の方が招かれて、それぞれ10名程度の高校生の前で自分の職業の話をされたようです。

アナウンサーの本分は

テレビラジオを見たり聞いたりしている人に 情報を伝えること。
自分が喋るのが仕事ではない。
相手に喋らせたり、内容がつたわることを一義としている
はずです...

そんな小難しいことを高校生に言ってもそれこそ伝わりません。
本義とは外れますが、アナウンサーはこんなことができるって言いながら、ニュースをもっともらしく読んでみせたり、野球部に手伝ってもらって実況中継風にやったり、全員に質問して回答してもらいながら進めていきました。

言葉のクイズは面白がってくれますね。

Q.こだわりのラーメン屋というのをよく聞きます。
  そんなに目くじらをたてるほどではなくなっていますが
 アナウンサーとしては「こだわり」の使い方があまり
  よろしくありません。なぜか分かる??

Q.「農作物」の読み方は?

Q.「女王」の読み方は?

Q. ゆずの夏色という曲があります「さわり」を歌ってください

Q.「おもむろに」消しゴムを取ってください
  ちなみに「おもむろに」を漢字で書くと「徐に」です

さあみんないくつできるかな? 中には「こうやってわざわざ質問を出すくらいだから普通に読んだら間違いなんだ。じゃあ...」なんていう機転を利かせて正解を勝ち取った子もいました。

幸い図書室で講話していたので、辞書が近くにたくさん置いてあって話を進めやすかったですね。こんなことに気を遣いながらアナウンサーという仕事に携わっているんだ、ぐらいのことを感じてもらえたかなと思っています。

でも講話って結構 緊張するんですよ。

話をしているとき、聞いてない生徒がいると...
話している最中に気分がブルーになり沈んできて焦ってくるし、帰ってから
「これはつまらない話をしているんだ。高校生にとっては役人や政治家、そのほかセレモニーでよくある"通り一遍"の話と変わらないんだ... ひきつけるための話術を磨かなきゃ」と反省するし...

アナウンサーとしては
本で読んだことをそのままネタとして喋るなんてしたくないし
カビの生えた大昔のネタをいつまでもいつまでも使いたくないし
ステージの上で芸を披露する 芸人さんの気持ちがちょっと分かります。
同じネタはやらない。ひきつけなければならない...

伝えるという仕事をしている身です。素直な子供たちと対峙することがとても勉強になるんですよね。お誘いくださった 渡邉一郎先生、貴重な機会を与えていただき本当にありがとうございました。

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