ABS秋田放送

2018年12月27日

2018-2019

「災」が2018年(以下18年)の漢字だったけど、これはその年を締め括る漢字というよりは、2019年(以下19年)に警鐘を鳴らす漢字だろう。
私は主婦だから、家電品をつい想像してしまうのだが、昔の家電は古くなってくると微調整が効かなくなった。なかなか暖まらなかったり、逆に燃えちゃうんじゃないかと思うくらい急に熱くなったり。
なんだか地球もそんな風になってきてるのかな、と思ってしまう。これから先の地球を長持ちさせるために19年、私自身もっと考えられることがありそうだ。

18年、秋田は沸いた。
秋田犬「マサル」の働きで、秋田県人である私自身が秋田犬の良さを再発見した一人だと思う。
秋田犬は47都道府県の中で何かと埋もれがちな我が秋田県を、世に知らしめてくれた立役者だ。
金農然り。驕ることなく高ぶることなく、ひたむきに野球に向かっていく姿。東北だけではなく、日本中の人々を虜にしただろう。
来訪神なまはげも、この伝統を守っていこうという、新たな息吹きを生みつつある。
どれもみな、一過性のブームではなく、19年以降どんな風に成長させていくのかが大事なんだろうと思う。
各市町村ごとが、それぞれの良さを再発見し、発信する工夫をして、最後は秋田県がチームとなって、秋田の良さをアピールする。これからが腕の見せ所だ。

私は、レオ・レオニ作 『スイミー』という絵本が好きだ。
黒い小さな魚スイミーは、大きなマグロに兄弟たちみんなを食べられてしまう。そこで、もう食べられないように、小さい魚がみんな集まって、大きな魚の形を作り、マグロに対抗する、というストーリーだ。
みんなで集まって工夫をすれば大きなものに負けない力を持つ、ということを教えてくれる。しかも、スイミーは黒い魚というので、その形作った大きな魚の、目の部分になるのだ。これは、適材適所ということも教えてくれている。みんなと違っても、役に立つということも教えてくれる。

チームワークで19年の秋田を作っていく、その一員であることを、私自身自覚して進んでいきたい。

先日、お正月の歌会始に、大仙市の鈴木仁さんの歌が選ばれた。
記念すべき平成最後の歌会始。2万人以上の応募の中から、たった10人選出される中の一人となったのだ。本当に素晴らしいことだ。
鈴木さんは震災後、福島県南相馬市で仕事をする機会を得、それ以来震災後をテーマにする歌を詠み続けて、被災地の想いを伝えてこられた。

まっしぐらに前へ進むことだけでは、また同じ過ちを繰り返すかもしれない。
振り返りながら、周りの人と手を取りながら、希望へと歩んでいく、そんな亥年でありますように。

工藤牧子

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