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2010年9月11日

秋場所

いつも午後マキお聴きいただきありがとうございます。

大相撲秋場所、いよいよ始まりました。
私は大の相撲好きですが、ここしばらくは相撲の話をする気にならなかった。

私はただ、「はっけよーい、のこったのこった!」って、お相撲さんが丸い土俵の中で、組み合って、思わずこちらも力が入って、「ん、ん、んあー!!」「あー(>_<)すごかったー!!」って、そんな感動的な取り組みが見たいだけなのに、なぜこのところ相撲というと、土俵の外の話ばかり取り上げられてしまうのでしょう。相撲に対する力士の皆さんのモチベーションはどうなるのだろうと思ってしまいます。

もちろん、朝青龍の一件から、今回の野球賭博問題など、相撲の世界には改革しなければならないことがたくさんあると思います。
だけど、外部からの有識者で委員会を組織しなきゃいけない、とか、いろいろな立場の人びとが「相撲とは」みたいな話をしたり書いたりしているのを見ると、なんだかすっきりしないんです。

相撲って、なんだろう。国技って、なんだろう。

確かにもとをただせば神に捧げる一つの儀礼儀式だったのかもしれないけど、一方で、ごひいきのお相撲さんがゆっさゆっさとやってくると肩のひとつもペチペチっとたたかせてもらって、「がんばってね!」って、お弁当食べながらわくわく取り組みを楽しむ、そんな興業でもあるわけで。ビールやおつまみ片手に楽しむプロ野球やプロレス、などと変わりないと思うんだけど、なぜか相撲には、高校野球並の綱紀粛正が求められているように思うんです。

ゆっさゆっさの力士たちが縮こまって見えます。悪いことはちゃんと正さなければならないとしても、もっと自由闊達な相撲界であってほしい。

私が少し思うのは、日本相撲協会にがんばってほしいということです。
相撲の世界は閉ざされた世界、だから外部からの一般常識的な物事の判断が必要というのはわかります。
しかしまた、長く角界に身をおいた人でなければわからない、物の見方や、相撲の心得などもあるわけで、その両方がうまく機能して相撲がよくなっていけばいいと思うんですが、なにか今の相撲協会には断固として言い切れるようなポリシーがないというか、そのポリシーを語れる人がいないように思います。
前、そしてその前の理事長の言動などからそんなふうに思いました。
先頃、初代若乃花がなくなりましたが、あの人のように「相撲ってこうゆうもんだ」って、言い切って人を納得させられる、そんな人徳のある理事はもういないのでしょうか。
私は相撲協会の中がまずきちんとひとつにまとまることが大事だと思います。

それともうひとつは部屋のこと。
部屋それぞれの育て方を尊重するのが相撲のやり方なんだとしたら、各部屋の親方たちがもっと自覚を持って力士を育て上げる必要があるのじゃないでしょうか。
最近はおかみさんも大変だからということや外国人力士が増えたことなどから必ずしも部屋に住まず、マンション暮らしなどしている力士も増えたそうですが、悪しき伝統は継承されて、まだうら若い力士の生活は目が行き届かず野放しになっていく、というのでは相撲はよくなっていかないと思います。
親方って、おかみさんて、大変な仕事だと思う。
でもそこをきちんとやってくれると思うから、若いうちから自分の子供を預けるほんとの親御さんにしたって、大事な子供を放してやるんです。そして、そこがちゃんとしないと、この先も日本人力士は育っていかないんじゃないかな。
もしかしたら必要なのは、親方やおかみさんへの指導なのかもしれない。

私はただの相撲ファンで、ほんとに取るに足りない意見だと思うし、大上段にかまえて何か言いたいのでもないのだけれど、でも私、先場所の白鳳に涙が出たんです。
「私たちは、ただこの賜杯をいただくために相撲をとる」白鳳はそう言いました。
そして、千秋楽、不祥事が続いたその場所で、優勝した白鳳に賜杯が手渡されることはなく、白鳳は涙で優勝旗だけを受け取りました。どんなに悔しかったでしょう。「賜杯をいただくために相撲をとる」。この純粋な気持ちが傷つけられてはいけないと思います。
だから私、この秋場所、あんまりテンションあがってないけど、白鳳のために見るんです。そしてほかにも純粋な気持ちで相撲とってる力士がいっぱいいるんだし、豪風はじめ、秋田の力士もみんながんばってるんだから。

私の夢は、いつか国技館で朝イチの取り組みから千秋楽まで、ずーっと相撲づけになること。今だって、BSで、午後一時から見るときあるのよ(*^_^*)。
心になんの曇りもなく、一番一番力こめて、笑顔で相撲楽しみたい。それだけなんです。

工藤牧子でした。

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