朝顔と紐
自動車税の通知に、初夏の訪れを感じる賀内です。
久しぶりの雨。お湿りを草花も喜んだでしょうか。
「イーストリリー」さんからは、
朝顔がなかなか成長せず、ネットを張ってつるがからまるように紐を垂らしてみたところ、紐をつかむかのようにつるが伸び始めていた、というメールをいただきました。
「花にもわかっているのでしょうね。とてもうれしい発見でした」と結ばれていました。
私などは「溺れる者は藁をもつかむ」ということわざが浮かんだり、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」(地獄から脱出しようとしたカンダタのお話ね)が思い浮かんだりしますが、イーストリリーさん、いいタイミングで紐を用意したんですね。
朝顔も「あっ、紐が来た、これにつかまろう」と思ったに違いありません。
でも、こういう「紐」は、朝顔だけではなく、人にもあるのではないか、と、想像が膨らんでいきました。
つらかったり寂しかったりして、誰かにすがりたいという思いの人は、いるはずです。
イーストリリーさんは、「つるがからまりたいんじゃないかな」と思って紐を垂らしたら、待ってましたとばかり、つるがからんできました。つるは救われたのです。
同じように、頼りにしたい「紐」を望んでいる人がいないか、そういう人たちに「紐」を垂らしてあげられたら...
こんなことを柄にもなく考えるのは、何のことはない、自分がそういう「紐」に助けられたことがあるからかもしれません。
いい年してても、迷うことはいろいろあるもんです。
まあ、焼き鳥屋に入って、煮込を友に大ジョッキをあければ、消えてしまうような迷いもありますが...