
第529回秋田放送番組審議会が、4月24日(火)午後2時から秋田放送新館B会議室で開かれました。番組合評に先立ち、テレビ編成部長から2011年度下期の番組種別放送時間に関する報告がありました。
続いて、立田聡社長が4月20日に秋田八幡平クマ牧場で起きた事件での報道態勢について説明しました。大館支局から記者が駆けつけ、本社からは3時間かけて衛星中継車が現地へ向かいました。NNN系列の取材ヘリには弊社のカメラマンがのり、宮城から飛び立ちました。今回『最悪の状態でも最善を尽くす』ことの大切さをあらためて感じたということです。
合評番組は、4月14日(土)に放送された 「ABSスペシャル 希望の果実は… 〜福島原発避難家族の1年〜」。福島第一原発から7キロの浪江町でキウイフルーツとナシを栽培していた古農満さんが、家族と共に秋田市に避難してきてからの1年を追ったもので、昨年9月には「空白の故郷へ〜原発避難農民の6か月〜」を制作しています。
委員からは 「避難している人、厳しい現実に直面している人たちのことがよくわかった」
「未だ、震災中だと感じた。ナレーションと音楽がマッチしていた」
「将来の希望、未来に向かって歩んでいく姿は長男の大学入学、長女の成人式などに
あらわされているが、古農さん自身が農家をやりたいという気持ち、それをどう実現していくのかということは感じられなかった。現実に直面し、悩んでいる姿も取り上げて欲しかった。」
「家計のやりくりは大変なはず。プライバシーの問題もあるが、生活のきびしさもわかるように描くべき」
「予備知識なしで見るとわかりにくい点がある」
「導入部が冗長。2回目の番組なのだから、前回と同じ部分はナレーションで良かったのでは?」
「作る側の軸足をどこにおくか?再編成しないと焦点があいにくいのでは?」
といった意見が出ました。また、今後も古農さん一家を取材していって欲しいという声が多く、今後は
「古農さん一家を中心にすえ、周辺の人々に視野を広げていくことも考えたほうがよい」
「秋田とのつながりも描くべき」といった意見もありました。
被災者は気の毒と思うだけではなく、私たちひとりひとりが自分の問題として考える足掛かりになる番組として、3度目、4度目の制作が期待されています。
第528回秋田放送番組審議会が、3月27日火曜日午後2時から、秋田放送新館B会議室で開かれました。番組合評に先立ち、ラジオ、テレビそれぞれの編成担当から新年度4月以降の番組について今回は小規模な改編におさめたという説明がありました。続いて、立田聡社長から社内機構改革、リパック問題、3月17、18日に開催したABS主催のイベント「みんなの防災 inあきた」などについて現状説明、結果報告が行われました。
今回の合評番組は、1月25日水曜日に放送された 「学びEye!神の魚 いただきます!ハタハタ大好き秋田県民」です。これは、民間放送教育協会がネット系列の枠をこえて制作しているシリーズもののひとつで、日本全国各地域の食を通して、地域の文化や知恵、日本の季節、いのちの大切さ、人を思いやる心、家庭の温かみなどを描く教育ドキュメント番組です。「ハタハタ大好き秋田県民」では、女優の浅利香津代さんをナレーターに迎え、全編を浅利流秋田弁で通したことも特徴となっています。
委員からは
「おもしろく見ることができた。秋田の良いPRになる」
「海の中の様子や漁の様子など、素晴らしい映像に敬意を表したい」
「あれだけの内容をよくぞ30分にまとめた!ハタハタの理解に役立つ番組ともなっている」
「起承転結がキチンとしていて構成が良い。無駄のない作り」
「県民が作ってきたハタハタ文化の存在、ハタハタがコミュニティの一翼を担っているということがよく描かれていた」
と好評を得た反面、秋田弁については
「全国で放送される番組として、全編秋田弁というのは疑問。秋田に住む自分でさえ、聞いていて疲れる」
「不自然な秋田弁。誇張された、舞台用の秋田弁だと思う」
「感情を表現するところは秋田弁、客観的に説明をするところは標準語のアナウンサー、と分けても良かったのではないか」
といった意見がありました。
また、ハタハタ料理について
「取材先の家庭では食卓に何種類もの料理が並んでいたが、秋田県民すべてが毎日あれほど食べているわけではない。勘違いされないようコメントを入れるべき」
「映っていたハタハタ料理がおいしそうに見えない」といった意見もありました。
最後に社長からの報告として、今回の番組は、シリーズ41作品の中で「作品賞」を受賞したことが伝えられ、委員の皆さんからも担当ディレクターへの期待のことばが聞かれました。