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2014年07月1日

木工技術

ABS news every.取材記 2014.6.25(水)

木材加工の高校生ナンバーワンを目指すものづくりコンテストが秋田工業高校で行われました。

この県大会は、東北大会→全国大会とまるでスポーツのように上の大会があるんです。

今回は東北大会出場を目指して男女10人が技術力を競いあいました。

高校生ものづくりコンテストは建築科などを専攻する県内6校から男子生徒8人、女子生徒2人が参加して行われました。

与えられたテーマをいかに正確に再現できるかというのが、この木工部門の肝というわけです。

ちなみに今年のテーマは屋根の一部の「軒先」です。


これが「軒先」 簡単そうに見える?

木工をちょっとかじった事のあるあなた

「なんだ簡単じゃねーの?」

と思った人いるでしょう。例に漏れず田村もそのパターンです。しかしこれを見よ!

一見簡単そうな組み合わせも「兜蟻掛け」という特殊な技法が使われていたり、水平じゃなく斜度をつけて組み合わせたりと・・・


鉄腕DASHでTOKIOのみなさんがやってるような職人技です

一言で言うと、日曜大工レベルじゃ無理っす。
しかも高校生レベルの木工ではないといのこと。
だから東北大会・全国大会ともにこのテーマなんです。

2月に図面が配られているので、それをもとにシミュレーションしたり、実際に作ったりしてこの大会に臨んだことでしょう。


図面を読み解く力も空間に変換する力も必要。かなり難度の高いことをみなさん実践しています

3本の杉の角材を加工して2時間半でどれだけ精度の高い軒先を作れるかを競いました。
その角材をどういうふうに切り出すかが難しいんですよね。

2時間半の制限時間に軒先をつくるのが課題なんですが、材料が整った段階で1回審査します。
長さや角度が正確かどうかを審査して、審査が終わったら組み立てに入ります。

組み立ては10分程度で終わるので、とにかく部材をつくるのが難しいんです。

今回の県大会は、能代工業高校2年の伊藤愛美(マミ)さんが優勝し、来月青森で行われる東北大会出場を決めました。

東北大会は7/29(火) 青森市のはまなす会館で行われます。
県大会と同じ事を青森でも繰り返します。
各県のトップがそろうので全国大会進出は簡単ではないということ。

でも全国目指して頑張ってください!
東北大会の優勝者が全国大会にすすめるということです。

ところでみなさんの道具を見ていて、懐かしいものを見つけました。

「墨壷(すみつぼ)」です。
墨を含んだ糸をピンと張って材木に直線を引く道具です。


黒いのが従来の墨壷 白いのが現代版の墨壷

子供の頃、家に来ていた大工さんの墨壷の糸をビーーーーーーーーーーーーーーーーーっと引っ張って、布団の部屋を墨だらけにした記憶があります。
祖母に怒られました(笑)


あなたのそばに 墨壷

カメラは東北共立・赤坂さん 木工にめちゃ詳しいカメラマンです。その理由は・・・ 内緒です

この教室のすぐ外は秋田工業高校のラグビー場です。
いつもラグビーの取材に来ると目にしている教室で、コンテストが行われていたんですね

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