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2013年08月5日

AED講習会@秋田放送

7/23(火) 秋田消防署の救急救命士をお招きして救命講習が行われました。
秋田放送では10人、そのうちアナウンス部からは代表して田村が出席しました。

何をしたかというと、まさに救急救命の初歩の初歩、AEDの使い方と胸骨圧迫(心臓マッサージ)および人工呼吸を学びました。

現在、秋田市にある救急車は8台だけ。何か有事の際は、救急車の到着が遅れることも予想されます。

人が死んでしまうのは心臓が止まり脳への血流が途絶えて「脳細胞」が壊れてしまったときです。

心臓が止まると脳に血液と酸素が送られなくなり、これが致命傷になって死んでしまいます。 
もう一度言いますが、心臓が止まり脳への血流が途絶えて「脳細胞」が壊れるから復活できないんです。その時間はわずか3分から5分と言われています。

脳細胞を死なせないため救急車が到着するまでに、一般人が何ができるのか?それを学ぶのが救命講習なんです。


胸骨圧迫をする田村

恥ずかしながら、誤った認識をしていた事例もありましたので忘れないようにここに記します。

まず基礎知識
AEDとは?
Automated  =自動
External   =外部の
Defibrillator=除細動器
の略語です。

日本語では「自動体外式除細動器」といいます。
人があつまるスタジアムとか公共の施設ではほどんどのところで設置されているこのAED。
簡単に言うと心臓の電気ショックを起こす器械なんです。


AEDを使う直前

ドラマでよく見かける、あの電気ショックのポータブルマシン。
ただし、ドラマはあくまでドラマで 誇張しているとか。
あんなに人が跳ね上がるほどの反応はないそうです・・・

さらに「除細動」とは???

心臓がなんらかの原因でストップする直前、「心室細動」を起こしているケースがあるということです。この心室細動は簡単に言うと心臓の痙攣(ケイレン)で、心電図は細かく震えている波形になるそうです。

本来は成人男性であれば個人差はあるものの、心臓は1分間に70回程度、一定のリズムで動いているそうですが、このリズムが崩れ痙攣を始めた状態を「心室細動」と言います。

痙攣をおこしていれば、当然一定のリズムで脳を含めて全身に血液を送ることができません。だから電気的なショックを与えて痙攣を強制的に止めてしまうんです。
つまり 電気ショックで「細動」を強制的に取り「除く」、だから「除・細動」なんです。

いいですか? わかりましたか?

事前の最低限の知識を頭に入れて次のステップへ進みます。

そして最近は「胸骨圧迫」と言ってる心臓マッサージの田村の誤った認識。

心臓に刺激を与えているとばかり思ってたのですが、強い力で胸のあたりを押すことで、心臓から人為的に血液を脳と全身に届かせているんですね。つまり無理やり心臓を上から圧迫してポンプを押すように血液の流れを作っているんです。


細い女性には結構大変なぐらい力が必要です

すると脳と全身に血液と酸素がある程度は行きわたり、脳細胞の死を防げるということ。だからAEDより何より胸骨圧迫が大大大大基本なんです。

人工呼吸もありますが、それよりも胸骨圧迫が大大大基本なんです。

田村が習ったことは・・・ 

人が倒れていた場合、
0 呼びかけて、肩をたたいても反応がない
1 誰かに119番を頼むか自分で119番
2 そのほかの誰かにAEDを持ってきてもらう
3 呼吸があるかどうかを10秒程度見て確認する(胸が動くか、息をしているか?)
4 呼吸がなければ すぐに胸骨圧迫を開始
5 30回胸骨圧迫をしたら2回人工呼吸を繰り返す(人工呼吸はなくてもいい)
6 AEDか救急隊が来るまで胸骨圧迫を続ける
7 AEDが来たらまず電源を入れる
8 服を切って皮膚を出す
9 ペースメーカーや貼り薬汗を確認してパッドを貼る
10 器械の指示に従いつつ、周りに呼びかけながら通電
11 場合によっては通電しなくてもいい場合もある。それは器械が判断するので、その場合は胸骨圧迫を継続
12 通電し終わったらすかさず胸骨圧迫
13 2分ごとに器械が判断して通電可能状態になるので繰り返す

とにかく事故を起こして出血してようが、家で突っ伏して倒れてようが呼吸をしていなかったら、119番と胸骨圧迫。これが基本だそうです。
さらにAEDが加わることで、救命率が高くなるという流れです。
倒れている人や事故で動かない人を一般の人が動かすのは勇気が要ります。

「動かしてもし何かが悪化しちゃわないかな・・・」なんて考えますが、呼吸が止まっているなら動かして胸骨圧迫してもAEDで電気を流してもよくなることはあっても状態が悪くなることはないそうです。
だから勇気をもって救命に一歩を踏み出しましょう。

これを見て救急救命の重要性を認識した方!
救命講習を受けたくなったでしょう?

「家族や仲間の死を防げるかもしれない知識」は大切だと思います。

個人で救急救命講習を受けようという方。
秋田市民の場合は、「広報あきた」に掲載されています。

そして毎月1回 秋田市仁井田にある秋田南消防署で講習会を開催しています。月の後半の土曜日曜に開催されていることが多いそうです。今月は 8/25(日) に開催します

介護士や看護師が受講するケースもあれば、夫婦で、親子で参加するケースもあります。

アナウンサーも一緒で、本読んで理屈だけ覚えてもインタビューやラジオのリポートは上手くなりません。
「練習と実践」そして その「反復」に尽きます。
頭でっかちになるよりも現場に強くなること!
これが大切だと改めて思いました。


人がやっているのを見るのも大切。でも自分が実践することはもっと大切

ちなみに秋田市では秋田南消防署以外の以外の消防署でも今後救命講習を展開していく予定があるということです。

無料ですので大いに利用しましょう!


修了証をいただきました。お役に立てるなら・・・

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