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2013年05月10日

千葉県立安房高等学校 第44期生同窓会@館山市

みなさん葬儀でもないのに最近ボロボロと涙を流したことがありますか?
人の生き死にを除くと、人間ドックで鼻から胃カメラを飲んだとき以来のことです。

2013年5月5日(日)田村の母校、千葉県立安房高等学校=安房高の同窓会が卒業後"初めて"開催されました。会場は安房高のすぐそば旧・海幸苑 現「たてやま夕日海岸ホテル」です。

5/4(土)に秋田空港から朝の飛行機に乗って、羽田に到着したのち飛行機から降り立ちました。その際Greeeenの「every」がiPodから聞こえてしまったのがいけなかったのでしょう。
帽子を目深にかぶった両目から 涙がとめどなくあふれました・・・

大学を卒業して、縁もゆかりもない秋田市で暮らすようになって17年目。
高校卒業まで暮らした旧・丸山町での時間をもうすぐ追い越します。

先日、県内でのラストゲームに臨んだbjリーグ秋田ノーザンハピネッツ 長谷川誠選手は能代工業高校バスケ部出身です。
日本のMr.Basketball のルーツは国内の名門中の名門、能代工業にあります。
今も有明進出にむけて死闘を繰り広げていますが、すでに今シーズン限りでの引退を表明している長谷川誠選手、4月のゲームが県内でブースターに雄姿を見せる最後の機会でした。
その県内でのラストゲームの前日、なんと能代工業のバスケ部の同級生が集まって酒を酌み交わしたそうです。
口では言い表せないくらい厳しい練習を乗り越え、全国制覇を成し遂げたスターメンバーが、長谷川選手の県内ラストゲームを前に20年の時を経て一堂に会し、思い出を語りあったと思われます。

安房高校は千葉県の田舎にあるので、卒業後はふるさとを離れたステージで活動することが多くなります。このため東京では同郷の誼で集まることもありましたし、卒業後全く会わなくなった友人もたくさんいます。

何不自由なく暮らしている秋田でたったひとつ不満があるとすれば、幼なじみや同級生がいないことです。友人も仲間も秋田にいますが、自分の力だけではどうすることもできません。
秋の香りがする頃、毎年思うんです。
なぜか不必要に物悲しくなり「秋田で何してるんだろう・・・ アナウンサーにならなかったら どうなってたんだろう  あいつ元気でやってんのかな? 去る者は日々に疎し 俺、忘れられてるよな・・・」なんて、ネガティブ思考に陥ります。

ふるさとから離れることおよそ700km、そんな思いを充足させてくれる20年ぶりの機会が今回の同窓会でした。

そして今回、純粋な同窓・同郷の絆を感じました。
あまり久し振りだと照れくさいやら何を話せばいいのやらで戸惑いがあるかとも思ったのですが、顔と顔を合わせるとそんな心配は杞憂に終わりました。

「おー 増岡!」「俊くーん元気だったー」「一司太ったぁー」「盛明かわんねーな」「小泉青砥にいたよな」という言葉が口から出てきたのを皮切りに、自然と話が弾んでいきます。

夏休み明けの子供達のように。

「今どこにいんの?」「仕事何やってる?」「あいつ結婚したって」
「東京で1回あったよな」「あの先生に殴られてさあ」「なんであいつ今日こねーんだよ」
「あの子顔わかんだけど名前なんつったっけ?」
「ちょっと頭うすくなってんじゃん」「キヨシ太りすぎだろ」
「羽田おめーTシャツで来るなよ」「マジで税理士やってんの?」
「あいかわらず美人ですねえ」「大腰でまた投げるぞ」
「和泉か?髪が伸びててわかんなかった」「名刺ちょうだいよ」
「同級生で結婚したの8組?」「あいつ所在不明なんだよ・・・」
「ヘリの免許取りにいったあとどーしてんの?」「お母さん元気?」
「FaceBookやってる? メルアド教えて」「うちの両親横手なの」
「みたよテレビでNG出てたよね」「生コンも不況でさあ公共工事ないし」
「いま三芳で頑頭っていうラーメン屋やってるよ」
「一応工務店の社長やってんよ」「こども3人いてさあ大変だよ」
「苗字かわってんじゃん」「あの子名前なんだっけ?」
「あれ誰よ?(笑)」「○○さんマジかわいいよな?」
「来年100kmマラソンでるよ」「ちょっと写真撮っていい?」
「かみさんの両親が秋田市と井川で天徳寺のあたりでさあ」
「ショップチャンネルに出てるんだよ」「JC入ってんだ」
「高校の頃全然話したことなかったよね」

会話は止まりません。


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思い出が詰まった脳内メモリーにランダムアクセスし始めると、次から次へと色々なことを思い出します。
枯れていた水路に新しく水を流したかのように、切れかかったシナプスが活性化してネットワークを形成することで、あの時こうだった、あんなこと言ってた、あんなことしてたと様々な事例が芋づる式に思い出されるそうです。

いくら時間があっても足りませんでした。1人の20年を数分で語れるわけがないんですから。

工務店がいて 先生がいて 市役所職員がいて 県職員がいて
霞が関がいて コンサル辞めた家具職人がいて 銀行員
建築士 ラーメン屋 税理士 寿司屋 メガネ屋 JR関連
レストラン 新聞記者 仕出し屋 外資系 写真屋 学校職員
ゴルフ場 館コン 司法書士 保険会社 僧侶も 社長も 靴販売もいます 

360人いた同級生は 360通りの人生を歩んでいます
住む場所も生きる世界も違えども、その360人は「安房高校 44期卒業生」というキーワードで結ばれてい
変わらない変えられない事実です。

一瞬で"あの頃"に戻れる貴重な時間。楽しいときは本当にあっという間に過ぎ去りました。
楽しいなんてもんじゃなかったですね、今回この日を楽しみに3カ月仕事に耐えてきました。
次回があるならあと3年はつらい仕事にも耐えられます。

地元で活躍する仲間たちがお膳立てをしてくれたお陰で150人が集まることができました。
「重田、邦、匡子さん、一司、平川、盛明、清史、晴信くん、チャーさん、てる代っち、尾崎」
みなさん本当に感謝しています。

駄目ですね 興奮すると話が長くなってきて。

伝えたいのは、
・今回の同窓会は ここ10年でMAXに嬉しかったっていうこと
・集まってくれたみんな、集めてくれたみんなに感謝していること
・卒業して21年経っても 終わらない夏 永遠の夏だったってこと
                 by きまぐれオレンジ☆ロード

いくらお金をもっていても、権力があったとしても、同窓会を新たに作ることはできません。新規入会も出来ません。
同じ時期に高校に入学し、同じ窓からの景色を3年間見続けた仲間だけが参加できるのが同窓会です。

最後に同窓会に来たくても来られなかった伸と杉村くん、冥福をお祈りします。
って言っても、どうせ空から様子を見守りつつ、同窓会に参加してくれてたと思います。
またやりましょう!

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