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2014年03月15日

南イタリアツアー同行記

【美の奇跡と世界遺産 南イタリア8日間】

2月26日から3月5日までの日程で、49人の参加者とともに、阪急交通社主催の南イタリアの世界遺産を訪ねるツアーに参加してきました。

福岡団体支店とのタイアップで私が同行するのは3度目。イタリアは、一昨年の北イタリア以来2度目です。日ごろ、秋田放送のテレビ・ラジオを見聞きしてくださっている皆さまと感動を共有できるこの旅が始まるのを、心待ちにしていました。

世界最多の世界遺産を持つイタリアは長靴(左向き)の形にたとえられます。
今回は、すね(中央)の部分のローマに入り、ひざの辺りにあるナポリやポンペイ、カセルタ、アマルフィ海岸、そしてかかとの付け根辺りのアルベロベッロやマテーラなどを訪ね、再びローマに戻るという、南半分にある8ヵ所の世界遺産を巡る旅です。

英国航空で成田を発った一行は、ロンドン経由で首都ローマに入りました。
主だった世界遺産を中心に旅を振り返ります。

■ポンペイ【世界遺産】(小雨)
ポンペイは、約1900年前のヴェスヴィオ火山の大噴火で、一瞬にして死の灰に閉ざされた街。現在も発掘が続けられています。
ここで驚いたのは、当時の文明の高さ。日本が弥生時代の頃、すでに都市が形成されていて、荷を運ぶ馬車が行きかい、マーケットが開かれ、神殿のほか映画「テルマエロマエ」に出てくるような公衆浴場が作られていました。
特に、浴場の床は二重構造で、スチームを使って室温を一定に保つ技術があったことなどに、参加者からは驚きの声が上がっていました。

次に訪れたのは、ティレニア海に突き出した半島沿いのアマルフィ海岸です。

■エメラルドの洞窟(小雨)
半島の先のカプリ島にある「青の洞窟」が有名ですが、今回訪ねたのは半島内の「エメラルドの洞窟」。
海沿いの洞窟には水面下に少しだけ外と繋がる隙間があり、そこから陽光が差し込むと、暗い洞窟内の海水が「青」や「エメラルド」に輝くのです。
あいにくの雨で光が弱かったものの、それでもエメラルドの輝きが。参加者からは、「おお!」という感動の声が。
ボートの船頭さんは、本田、長友、トヨタ、ホンダ、ヤマハなど、知っている単語を連呼するご陽気者!現地ガイドは、日本語が上手いか、勢いで突っ走るかです。(笑)
ちなみに、この時期の「青の洞窟」は波が高いことが多く、見られる確率が3割ほどと低いため、今ツアーでは旅程から外してありました。

■アマルフィ海岸【世界遺産】(次第に雨強く)
アマルフィは、織田裕二主演の映画「アマルフィ・女神の報酬」の舞台。
お勧めは、私たちが泊まったホテル「ミラマルフィ」。斜面にあるホテルのレストランなどから、街が見下ろせます。
そのアマルフィに、奇跡が起きました。
雲に覆われていたのですが、夜明けの瞬間、水平線の雲の切れ間から太陽の光が差し込み、白壁の家々がオレンジ色に輝いたのです!"早起きは三文の徳"。いや、百万ドル・・・いや百万ユーロの得!皆さん、うっとりした表情でした。

■カゼルタ【世界遺産】(小雨)
ここの王宮は、部屋数1200以上、120ヘクタールを超える巨大な建築。
パリのヴェルサイユ宮殿以上のものを、と建設されたそうです。
映画「アマルフィ」では、サラ・ブライトマンが「Time To Say Goodbye」を歌うシーンが収録されました。

因みに、BARで見つけたのが「ヘーゼルナッツ入りのエスプレッソ」。苦味と甘みが極限までせめぎ合い、抜群の刺激!でした。

美しく、そしてこの地域しかない住居が世界遺産に登録されています。

■アルベロベッロ【世界遺産】(晴れ)
舌をかみそうな街の名前ですね。三角帽子の屋根の建物(トゥルッリ)が広がる街です。少し冷えましたが、前日までの雨のモヤッとした気分を吹き飛ばす青空が広がり、白壁と石を積み上げた屋根が映えました。

お土産は、「陽子の店」へ。日本人で、この街の人と結婚した陽子さんが切り盛りする土産物の店。店舗=自宅で、ショッピングを楽しみながら、トゥルッリの内部も見ることができます。

■マテーラ【世界遺産】(晴れ)
こちらは、サッシと呼ばれる山肌の岩をくりぬいた洞窟住居。見学用のほか、実際に人が住んでいる家もありました。ここでも、青空バックのビューティショットが撮れました。

■ナポリ【世界遺産】(晴れ)
ヴェスヴィオ火山のふもとに広がる街で、世界三大美港のひとつ。桜島の有る鹿児島市と姉妹都市を結んでいます。
ナポリと聞くと、♪フニクリ・フニクラ♪を歌いたくなる人も多いでしょう。
高速道路を走っていたツアーバスの運転手が、火山が見えてくると、「コレを聞いて!」と言って、イタリア人が日本語で歌っているフニクリ・フニクラのCDをかけてくれました。皆さん大爆笑!
ちなみに、フニクリ・フニクラは民謡ではなく、かつて火山の頂上まで走っていたケーブルカーのコマーシャルソングだったそうです。へ~!

■ヴァチカン市国【世界遺産】(晴れ)
サンピエトロ大聖堂など、どこを撮っても絵になる鉄板の遺産。
外では、汚れを取る高所作業が行われていました。建物の隙間に入れるため、細いアームのクレーン車を使っていました。落ちてくる汚れは、風に乗って並ぶ人たちの上に・・・細かいことにあまりこだわらない、イタリアらしいか~。

■ローマ【世界遺産】(晴れ・くもり)  
"トレビの泉"で「また来ることができますように」とコインを投げ入れ、ジェラードを食べ、"スペイン広場"でオードリーヘップバーンに思いを馳せ・・・しかし、女性陣は、次に行く"ローマ三越"(ブランド品も購入できる)のことが気になっていたようです。(笑)

ローマで食べたピッツアは、本格的な大きさ!私はペロッと一枚いただきましたが、「食べきれないよ~」とギブアップする人も結構いました。

2年前にいけなかった"真実の口"は、通行量の多い道沿いの教会の外1階に。
映画「ローマの休日」の撮影場所としては、意外に地味~な場所でした。

今回も、参加した皆さまと思い出といっぱい作ることができた旅でした。
旅で知り合い、友情の輪を広げた方も多かったようです。49人の皆さま、ご参加いただき、本当にありがとうございました。
旅を終えて、ABSをごひいきにしてくださっている皆さまと、またご一緒したいなあと思うとともに、今後も、皆さまと信頼関係を築ける番組作りに取り組み続けなければ、との思いを強く抱いています。
また、素敵な旅のプランでお会いできる日を楽しみにしております。  
最後に、安全な旅となるよう務めてくださった添乗員の長尾さんと牧草さんにも厚く御礼を申し上げます。

秋田放送アナウンサー・井関裕貴

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