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2009年10月21日

受話器

■きょうのテーマ「あの時受話器をとったなら」

携帯電話の世の中です。固定電話で長電話をしていたころがとっても懐かしいです。東京で独り暮らしをしていたときはワンルームのアパートでした。部屋の三隅に固定電話を用意して、ベッド、机、テーブル どこでも電話が取れる状態にしていました。

電話のモジュラーは3つまで分岐できるので、ごちゃごちゃ機能がついていなかった1992年当時は、そんなのを買ってきて部屋にいくつも電話を置いて楽しんでいました。さらには5mのモジュラー
ケーブルを買ってきて有線なのにコードレス感覚で楽しんでいました。コードレスは簡単に受信されてしまうのでそれを防ぐための措置でした。

そんなこんなで大学時代は電話とともにありました。でも電話を毎日していたのは同郷の鈴木くんと 同じ学科の田平くん。携帯の電話帳全盛の世の中になってもプッシュボタンの順番をベクトルで覚えています。

さて、多分電話の話を始めると10回シリーズにしても収まらないので、あのとき受話器をとったことで貴重な経験をしたというのは

なんと視聴率の調査の電話がかかってきたことがあります。
大学生の独り暮らしの部屋に

「もしもし こちら視聴率の調査をしているビデオリサーチです。
  田村修さんはいらっしゃいますか?」

「はい私です」

「サラリーマンでいらっしゃいますか?」

「いえ違います。大学生です」

「失礼いたしました...」

という電話のやりとりがありました。あのとき受話器とっていなければ、こんな貴重な経験をしなかったと思います。今となっては放送業界に携わる身ですから、どんな機械でどんな風に調査しているのか見ておけばよかったと思いました。残念! 
でも何でサラリーマンと間違えたんだろう、名簿が流出してそんなことになったんだろう?

もうひとつ!独り暮らしの部屋にかかってきたのは「いろんな情報をお金を払えば提供する」という会社からの勧誘です。会費は年間70万ぐらいで、情報1つ1つに対してもいくらかかかるというものです。

インターネットがそれほど普及していなかった時代ならではのサービスです。
近くの喫茶店に誘われたのでノコノコ出向いて男性勧誘員の説明を受けました。
そこで「暴力団の組長の住所の一覧などは手に入るのですか?」と尋ねると「ちょっとそれは無理です」と先方は回答しました。それで止めました。
でもその男性勧誘員は練馬駅前のアンデスで僕の分のココアをごちそうしてくれました。

またある日受話器をとってしまったら名前を変えた同じ会社からの勧誘でした。「また喫茶店でごちそうしてもらえるかな?」なんていう軽い気持ちでノコノコ出向いて行きました。今回の指定喫茶店は練馬の江古田駅

今回現れたのは女性の勧誘員です。
また同じ質問をしたら、同様に「無理です」との回答をされました。
前回と違ったのは僕が「じゃあ入会できないです」というとなぜか怒って、自分の飲んだコーヒーの代金だけ支払って、僕の飲んだココアの代金は「入会しないなら自分で払えよっ!」的な空気を身にまとって去っていったことです。のこされた僕はココアの代金を自分で支払いました。そのときは
江古田駅南口の2階にある喫茶店でした。

ナンバーディスプレイのなかった時代、いいことも悪いこともありました。受話器とったら... 自己責任で頑張りましょう???

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