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2015年4月25日

おにぎり(工藤牧子)

おにぎり(工藤牧子)

4/25付Makiko's Blogを工藤牧子が朗読しました。

2015年4月11日

花咲かじじい(楠山正雄[抜粋])

花咲かじじい(楠山正雄[抜粋])

むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがありました。
正直な人のいいおじいさんとおばあさんでしたけれど、
子どもがないので、飼い犬の白を、ほんとうの子どものようにかわいがっていました。
白も、それはよくなついていました。

ある日、正直おじいさんが、いつものようにくわで、
畑をほりかえしていますと、白も一緒についてきて、
そこらをくんくんかぎまわっていましたが、
ふと、おじいさんのすそをくわえて、畑のすみの、大きな木の下までつれて行って、
「ここほれ、ワン、ワン。 ここほれ、ワン、ワン」
となきました。
「なんだな、なんだな」
と、おじいさんはいいながら、くわを入れてみますと、
かちりと音がして、ずんずんほって行くと、小判がたくさん、出てきました。
おじいさんはびっくりして、おばあさんをよびたてて、
えんやら、えんやら、小判をうちのなかへはこび込みました。
正直なおじいさんとおばあさんは、きゅうにお金持ちになりました。

すると、おとなりの欲ばりおじいさんが、それをきいて、さっそく白をかりにきました。
正直おじいさんは、うっかり白をかしてやりますと、欲ばりおじいさんは、いやがる白の首になわをつけて、ぐんぐん、畑のほうへひっぱって行きました。
「おれの畑にも小判がうまっているはずだ。さあ、どこだ、どこだ」
といいながら、よけいつよくひっぱりますと、白は苦しがって、
やたらに、そこらの土をひっかきました。欲ばりおじいさんは、
「うん、ここか。しめたぞ、しめたぞ」
といいながら、ほりはじめましたが、ほっても、ほっても出てくるものは、石ころやかわらのかけらばかりでした。
欲ばりおじいさんは、腹立ちまぎれに、いきなりくわをふり上げて、白のあたまから打ちおろしますと、かわいそうに、白はひと声、「きゃん」とないたなり、死んでしまいました。

正直おじいさんとおばあさんは、あとでどんなにかなしがったでしょう。
涙をこぼしながら、白の死骸を引きとって、お庭のすみに、ていねいにうずめてやって、お墓の代わりにちいさいまつの木を一本、その上にうえました。
するとそのまつが、みるみるそだって、やがてりっぱな大木になりました。
「これは白の形見だ」
こうおじいさんはいって、そのまつを切って、うすをこしらえました。

そうして、
「白はおもちがすきだったから」
といって、お米を入れて、おばあさんとふたりで、
「ぺんたらこっこ、ぺんたらこっこ」
とつきはじめますと、ふしぎなことには、いくらついてもついても、
あとからあとから、お米がふえて、そとにこぼれ出して、
やがて、台所いっぱいお米になってしまいました。

 するとこんども、おとなりの欲ばりおじいさんとおばあさんが
またずうずうしくうすをかりにきました。
人のいいおじいさんとおばあさんは、こんどもうっかりうすをかしてやりました。
さっそく欲ばりおじいさんは、うすのなかにお米を入れて、おばあさんをあいてに、
「ぺんたらこっこ、ぺんたらこっこ」
と、つきはじめましたが、お米がわき出すどころか、ぷんといやなにおいがして、なかからきたないものが出てきて、そとにこぼれ出して、やがて、台所いっぱい、きたないものだらけになりました。

 欲ばりおじいさんは、またかんしゃくをおこして、
うすをたたきこわして、薪にしてもしてしまいました。
正直おじいさんは、うすを返してもらいに行きますと、灰になっていましたから、びっくりしました。
がっかりしながら、ざるのなかに、のこった灰をかきあつめて、しおしおうちへ帰りました。
「おばあさん、白のまつの木が、灰になってしまったよ」
 こういっておじいさんは、お庭のすみの白のお墓のところまで、灰をかかえて行ってまきますと、どこからか、すうすうあたたかい風が吹いてきて、ぱっと、灰をお庭いっぱいに吹きちらしました。
するとどうでしょう。
そこらに枯れ木のまま立っていたうめの木や、さくらの木が、灰をかぶると、みるみるそれが花になって、よそはまだ冬のさなかなのに、おじいさんのお庭ばかりは、すっかり春げしきになってしまいました。

 おじいさんは、手をたたいてよろこびました。
「これはおもしろい。ついでに、いっそ、ほうぼうの木に花を咲かせてやりましょう」
 そこで、おじいさんは、ざるにのこった灰をかかえて、
「花咲かじじい、花咲かじじい、日本一の花咲かじじい、枯れ木に花を咲かせましょう」
と、往来をよんであるきました。
すると、むこうから殿様がおおぜい家来をつれてきました。

殿さまは、
「ほう、めずらしいじじいだ。ではそこのさくらの枯れ木に、花を咲かせて見せよ」
といいつけました。おじいさんは、さっそくざるをかかえて、さくらの木に上がって、 
「金のさくら、さらさら。 銀のさくら、さらさら」
といいながら、灰をつかんでふりまきますと、みるみる花が咲き出して、
やがていちめん、さくらの花ざかりになりました。

殿さまはびっくりして、
「これはみごとだ。これはふしぎだ」
といって、おじいさんをほめて、たくさんごほうびをくださいました。
 するとまた、おとなりの欲ばりおじいさんが、それをきいて、
のこっている灰をかきあつめてざるに入れ、正直おじいさんのまねをして、
「花咲かじじい、花咲かじじい、日本一の花咲かじじい、枯れ木に花を咲かせましょう」
と、往来をどなってあるきました。
 するとこんども、殿さまがとおりかかって、
「こないだの花咲かじじいがきたな。また花を咲かせて見せよ」
といいました。
欲ばりおじいさんは、とくいらしい顔をしながら、灰を入れたざるをかかえて、おなじように、
「金のさくら、さらさら。 銀のさくら、さらさら」
ととなえながら、やたらに灰をふりまきましたが、いっこうに花は咲きません。するうち、どっとひどい風が吹いてきて、灰はばらばらちって、殿さまやご家来の目や鼻のなかへはいりました。
そこでもここでも目をこするやら、くしゃみをするやら、殿さまはたいそうお腹立ちになって、
「にせものの花咲かじじいにちがいない。ふとどきなやつだ」
といって、欲ばりおじいさんを、しばらせてしまいました。
おじいさんは、とうとうろう屋へつれて行かれました。

2015年3月28日

灯台のひとり言(工藤牧子)

灯台のひとり言(工藤牧子)

3/28付けMakiko'sブログを工藤牧子が朗読しました。

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