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2024年03月22日

【リレーブログ】卒業

3月も下旬ですね。
卒業生の皆さんは思い出に残る卒業式になったでしょうか。

私は小・中・高・大+院あわせて5回の卒業式を経験しました。
小学校は親たちの撮影合戦。
校門の「卒業式」と書かれた看板前に沢山の人が並び、当事者はちょっとしたお祭り気分。
高・大+院は、受験や論文の疲れ、引越しの準備で、バタバタとした日々の合間に過ぎ去った感じでした。

その中で記憶に残るのが、14年前の中学校の卒業式になります。
多感な時期。
まだ咲かない桜の木の下で、3年間を振り返り仲間と涙を流す…ああ美しき青春!
そんな卒業式への憧れを私は持っていました。


中学時代剣道部だった私。

画像①
眉毛を剃る整える悦びを知る

中3の時にはキャプテンで大将を務めていました。
チームメイトや監督、顧問に恵まれたこともあり大会では秋の全県新人から春の県大会までほぼ無敗。
「夏はもらった!行っちゃうぜ全中!」と高を括っていたら、
大将の私のせいで全国大会への切符を逃しました。
その時の周りの人たちへの申し訳ない気持ちは、今思い返しても胸が苦しくなります。

木のてっぺんのお調子者だったり深い井戸に沈む石ころだったりと
ジェットコースターのような中学3年間でしたが、無事進路も決まった私。
高校でも剣道を続けることは決めていたので
中学の卒業式の日、教室のスピーチでは
「中学で果たせなかった全国出場の夢、高校で絶対に叶えます!」
と、伝えるつもりでいました。


……迎えた卒業式当日。
そこには、ハムスターが頬袋にヒマワリの種をたっぷりと詰め込んだような
左頬がパンパンの私がいました。

写真は残っていません。(友人にも家族にも写真を撮るなオーラを絶えず出していた)


実は、私は卒業式の2日前に親知らずを抜歯をしたのです。

母「前に抜いた時、腫れなかったから大丈夫よ!平気平気!(^^♪」
私「おっ!そうだったよね!それなら抜いちゃうか(^O^)」


毎回必ず同じ結果になるとは限りません。大人を、そして己の体を疑わなかった15の春。
うつむきながら卒業式に参加し、最後のホームルームでは
「高校で必ず剣道で全国大会に行きます」と、
左頬ハム太郎で誓ったことをこの季節が来るたび思い出します。


あまり良い卒業式にならなかったという方、大丈夫です。私みたいな人がいます。
月並みですが、生きてさえいれば良いことは絶対にあります。

画像②

私はちゃんと頬の腫れが引いて剣道を頑張れて、全国の舞台に進むことができました。
あまり楽しそうな表情ではないけれど。


卒業された皆さん、おめでとうございます。お互い頑張りましょうね。

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