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2008年8月15日

2008年8月15日(金)

賀内です。

きょうは終戦の日
特別企画として、ドキュメンタリー「千体地蔵に秘めた思い」をお送りしました。

由利本荘市大内の高橋喜一郎さんは、戦時中、海軍の研究所で弾丸の研究に携わっていました。終戦まぎわに開発を命じられたのが、なんと爆弾そのものに操縦席を取りつけてパイロットを乗せ、飛行機から発射するという人間爆弾だったのです。
高橋さんは戦後60年たった、3年前の戦没者慰霊祭で、戦闘機の操縦士だったという人と知り合いました。話をしているうちに高橋さんは、兵器の開発者として罪の意識を強く感じ、「申し訳なかった」と謝罪したというのです。
兵器の開発を担当した者として責任を感じた高橋さんは、供養のために、大内の折渡峠に千体地蔵を作りました。
「戦争してしまえばだめだ」という高橋さんの言葉は、兵器開発に携わった体験者でなければ言えない重みをもって響きます。

スタジオで高橋さんの話を録音で聞いていた私は、「高橋さん、よくぞおっしゃって下さいました」と、声をかけたくなる思いでした。関係者でしか知りえない、そして戦時中は極秘だった事実。戦後もずっと、その思いを残しながらの長い日々だったでしょうけれども、あなたの貴重な証言が、いま、不戦につながっていくのです。

ラジオの前の皆さんは、どんな気持ちでお聞きだったでしょうか。

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